疥癬(かいせん)
- 疥癬(かいせん)とは
- 疥癬(かいせん)とは、ヒゼンダニ(疥癬虫)によって起こる病気で、衣類や寝具を介してヒトからヒトに伝染します。したがって、しばしば家庭内、施設などで集団発生します。皮膚につくと角質層に卵を産んで増殖していきます。1カ月の潜伏期間を経て、全身にかゆい皮疹がでてきます。基礎疾患があると疥癬虫の増殖力や感染力が強くなります。
- 感染の可能性
- 疥癬虫の感染経路は人から人へと直接感染する場合と、疥癬患者が使用した寝具類を知らずに使用して感染する場合とが考えられます。疥癬は性行為感染症の一つと考えられていますが、寝起きをともにするだけで感染しますので、一般的な皮膚病が性行為でも感染すると考えた方が良いでしょう。特に近年では、性行為による感染の報告はほとんどなく、キャンプや合宿、また家庭内や保育所、養護施設などでの共同生活による感染が多く報告されています。特に老人ホームなどでは、抵抗力の低下した老人が対象となっているため集団発生する機会が増えています。
- 感染から発症まで
- 疥癬虫の感染から症状が現れるまでには通常1ヶ月程度と言われています。これは、感染初期は疥癬虫の成虫の数が少ないためで、皮膚等で繁殖を繰り返し成虫が増えてきたところで痒み等の症状が現れます。腕の裏側や脇の下など皮膚の柔らかい部分を中心に発疹と強い痒みが現れます。また、寝入り前に痒みが強くなるのも特徴の一つです。
- 疥癬(かいせん)の治療法
- 治療にはヒゼンダ二に対して殺虫作用のある硫黄、安息香酸ベンジル、クロタミトンなどを体に塗ります。このとき、首から下の全身にくまなく塗ることと、同居の家族全員で治療することがポイントとなります。疥癬虫は熱と乾燥に弱いと言われていますので、寝具は毎日乾燥させ、下着やシーツは毎日洗濯します。疥癬(かいせん)に似た皮膚病はたくさんあり、治療を間違えると症状を悪化させる可能性がありますので、かゆい発疹が出たら、なるべくはやく皮膚科専門医の診断を受けるようにするのが得策です。