C型肝炎
C型肝炎とは
C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって起こる肝臓の病気です。 B型肝炎と異なり、健常成人における初感染でも高率に慢性化を示します。 また、一旦慢性化すると自然治癒は困難であり、慢性肝炎→肝硬変→肝細胞ガンへと進展していく恐ろしい病気なのです。 (C型肝炎ウイルスに感染した人の約 70%が持続感染者となり、そのうち60~70%の割合で慢性肝炎になると言われています)
感染から発症まで
HCV(C型肝炎ウイルス)感染もHBV感染と同様に血液を介するもので、感染経路は輸血や血液製剤が主でしたが、
供給血液からHCV抗体をスクリーニングできるようになってからほとんどなくなりました。
現在の主な感染経路としては医療従事者の針刺し事故・入れ墨・覚醒剤静脈注射の回し打ちなどが挙げられます。
また、HBVと同様に、性行為や陽性者が使用した歯ブラシやカミソリなどを使用することにより感染する可能性があります。
潜伏期間は、30~150 日、平均50日くらいだと言われています。
A型肝炎やB型肝炎と比べて自覚症状が現れないことが多いのですが、初期症状としては同様で、
全身倦怠感・発熱・食欲不振・悪心・嘔吐・黄疸・腹痛・下痢などが挙げられます。
自覚症状のあるなしに関わらず、C型肝炎ウイルスに初めて感染したヒトの70%前後は持続感染状態に陥る(キャリア化する)ことが知られています。
持続感染者の65~70%は慢性肝炎と診断されますが、慢性肝炎の場合でも自覚症状がない場合がほとんどのようです。
C型肝炎の治療法
C型慢性肝炎の治療法には、大きく分けて、抗ウイルス療法と肝庇護療法の2つの方法があります。 抗ウイルス療法とは、原因であるC型肝炎ウイルスを肝臓から追い出してしまう(完全治癒をめざす)治療法です。 近年、特徴の異なるさまざまな種類のインターフェロンが開発、実用化されています。 インターフェロンとリバビリンの併用療法も行なえるようになっています。 肝庇護療法とは、肝臓の細胞のひとつひとつを強くして肝炎の活動度を抑える治療法です。 グリチルリチン製剤、ウルソデスオキシコール酸などが用いられています。 そのほかに瀉血療法といわれるものもあります。 これらの治療法は肝炎ウイルスに対する直接の効果はありませんが、ほとんどの人について肝炎を沈静化させる効果があります。継続して行うことが大切です。
C型肝炎の検査方法
C型肝炎の検査は、B型肝炎と同様に血液検査により行われます。 HCV(C型肝炎ウイルス)陽性者には、現在もウイルスに感染している人と、一度感染したが治癒した人という2種類の人が存在します。 その2種類を明確に区別するために、現在では3種類の検査方法を組み合わせて検査が行われます。 (血液中の HCV抗体の量(HCV抗体価)を測定することと、HCVのコア抗原を検出すること、および核酸増幅検査(NAT)によりHCV RNAを検出することの 3種類です)
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