エイズ
エイズとは
エイズ(AIDS)とは、後天性免疫不全症候群(Acquired Immuno Deficiency Syndrome)の略称で、 HIV(ヒト免疫不全ウイルス=human immunodeficiency virus)の感染によって免疫力が低下し、様々な病気を発症することを言います。 つまり、HIVの感染によって発症する様々な病気の総称が「エイズ」であり、「エイズ」という病気は存在しないということになります。
感染から発症まで
どのようにしてエイズに感染するのか。
エイズはHIVの感染により引き起こされますが、HIVは感染している人の血液・精液・膣分泌液に多く含まれています。
そのため、輸血や注射器の共有やセックスにより感染する可能性が高いのです。
また、HIVは母乳にも含まれているいるため、母から子への授乳により感染することもあります。
HIVは尿や唾液にも含まれているのですが、微量であるため感染する可能性はほとんどありません。
HIVに感染してもすぐには発症しないということは既に多くの人に知られている事実です。
また、感染しても自覚症状がないことも有名です。
自覚症状がなく症状が出ていなくても性行為などにより他人に感染します。
この期間を潜伏期間と言い、短くて半年くらい、長い場合は15年以上の場合もあります。
潜伏期間を過ぎると身体の免疫力が徐々に低下し、様々な病気が発症します。
この状態をエイズと言います。初期症状として多くみられるものは、口腔カンジダ症が多く、
不明熱、体重減少、寝汗、全身倦怠感などがあり、多くの場合、これらの初期症状の後にエイズが発症します。
日本では、カリニ肺炎が多いため、発熱、咳、痰、息切れなどの呼吸症状が最も多くみられます。
エイズの治療法
発症してしまったエイズを完全に治す方法はいまだ見つけられていません。 従って、エイズを発症しないためにHIVの増殖を最低限に抑える必要があります。 プロテアーゼ阻害剤とヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(2剤の組み合わせ)の3剤併用療法によるウイルス量低減方法が現在奨められています。 ウイルスの増殖を抑えるということには、発症確率を下げるということはもちろん、 ウイルスが増殖を繰り返すことにより変異体が生まれる確率を下げる効果もあります。 変異体の発生は、現在行われている治療法が効かなくなるという事態を含んでいる可能性が高いですので、 ウイルス増殖を抑えると言うことはエイズの発症を抑えるというだけでなく、有効な治療法を長く使い続けるためにも必要なことなのです。
エイズ検査
一般的な日常生活においては、性行為以外で感染することはほとんどありません。 従って、性行為におけるコンドームの正しい使用は、エイズや他の性感染症予防にとって有効な手段となりますので、 まずは性行為にはコンドームを正しく使用することを心がけるのが良いでしょう。 心配な方は、エイズの検査を受けてください。 感染の可能性があったときから3ヶ月以降であれば、感染したかどうかの確実な判定ができると言われています。 検査結果を知ることは、二次感染防止ばかりでなく、自分自身にとっても、 医師の指導を守りながら生活することにより発症を抑えることが可能となるため、非常に重要なことです。 現在では、発症を抑える有効な治療法も多く開発されており、世界中で治療薬やワクチンなどの研究が進んでいます。
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